audibleで「起業家になる前に知っておいてほしいこと 経営の難問を乗り越えるたった一つの考え方/岩田彰一郎著」を聴きました。
この本はアスクルの創業者である著者の岩田さんが、経営のあらゆる難問を乗り越えるたった一つの考え方として「はじめに意志ありき」ということを言われています。
「はじめに意志ありき」とは、理想と現実のギャップや、矛盾する選択(稼ぐことか社会課題の解決か、拡大か深化かなど)に直面したとき、迷わず立ち返るべき軸が「自分の強い意志」であるということです。
迷ったときには次の5つの原則に立ち返る必要があるということが書かれていました。
1 お客様のために進化する:競合に勝つことより「お客様の現場」に答えがある
岩田さんが大事にしていたのはライバル企業を分析して勝とうとするのではなく、「お客様の現場に行き、お客様の声をお聞きする」ことで、自社の都合ではなく、徹底的に「お客様への忠誠」を尽くすことで、サービスやシステムを自然に進化させていくという考え方。
2 社会最適を考える:自社の利益だけでなく、社会全体の無駄をなくす仕組み作り
アスクル(ASKUL=明日来る)の仕組み自体が、まさに社会最適の追求であり、それまで各オフィスがバラバラに文房具を発注し、個別に配送されていた非効率な物流を、まとめて一括配送する仕組みに転換した。自社が儲かるだけでなく、世の中の流通システム全体の無駄を省き、社会全体のコストや負担を最適化することが事業の持続性につながるという実践論。
3 すべての相手はイコールパートナー:下請け関係を作らず、フラットな協力体制を敷く
アスクルは、自社だけで物流や製造のすべてを抱え込んだわけではなく、全国の文房具店(エージェント)や配送業者、製造メーカーなどと密接に連携した。このとき、立場を利用して相手を「下請け」として叩くのではなく、「対等なパートナー(イコールパートナー)」としてリスペクトした。お互いの強みを活かし、共に利益を分かち合う信頼関係があったからこそ、全国規模の高速配送網をスピーディに構築できた。
4 三面鏡経営:3つの異なる視点の「鏡」で、常に自社を厳しくチェックする
岩田さんが企業の持続的成長において最も重要視する独自のガバナンス(統治)の考え方。経営者が映るべき鏡として以下の3つを挙げている。
資本市場(株主・投資家)の鏡:短期的な利益や数値の規律
従業員の鏡:働く仲間が誇りを持てているか
社会の鏡:世の中に本当に貢献できているか
どれか1つの鏡(例えば株主の鏡だけ)に媚びて「良い顔」をする経営は必ず失速する。「3つの鏡すべてにおいて、堂々と良い顔ができているか」を常に自問自答し、バランスを取ることが難問を突破する鍵になる。
5 大義に従う:具体的な話:意志に「大義」が宿るとき、初めて人が動き出す
起業家個人の「稼ぎたい」「成功したい」というだけの意志(私利私欲)では、本当の困難に直面したときに周囲の協力は得られない。「この事業は世の中をどう良くするのか」という社会的な「大義」が経営者の強い意志に宿ったとき、従業員も、パートナーも、そして投資家も共感し、自発的に動き出す。強い者が反対する局面でも、大義があれば媚びずに自分が正しいと思う道を歩むことができる、と話されいる。
自分のことだけを考える人に起業は無理で、人の幸せを追求したり、困り感の解消に全力を尽くせる人に起業が向いているということでした。
起業家ってかっこいいですね。
働き方にはいろいろあるのは最近わかってきましたが、サラリーマンや起業家など、誰がすごい、偉いは無くて、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
まずはそのことをよく知り、常にいろんな視点を持って物事を捉える必要があると改めて感じました。

