この人に刺激を受けました!ブーランジェリー・ドリアン 田村陽至さん

生活全般

先日、パソコンでリベ大の両学長の朝ライブをYouTubeで再生していたら、横のおすすめのところで気になるサムネイルを見つけました。

【職業紹介】パン職人|手抜きして年商3500万円| なるだけ「働かない」1日に密着【田村陽至】

これは「日本がよくなるシゴトずかん」というYouTubeチャンネルの動画で、何気なくクリック。

そこには、とんでもなく素敵な人の、とんでもなく素敵な考え方をもとに、とんでもなく素敵な働き方と生き方が詰まっていました。

その素敵な人がブーランジェリー・ドリアンの田村陽至さんです。

この田村陽至さんはもともと大手パン屋に就職して、あまりの激務に辞めてご両親が切り盛りされていたドリアンを継ぎ、そこも一度閉店して海外に働き方の勉強に行き、戻ってきてドリアンを再開し、パン屋の働き方の革命を起こされています。

その働き方の考え方と、実際に働かれている姿が素敵すぎました。

まず考え方で心が震えたのは、「自分の自己満足を捨てる」ということです。

パンは日本では生地をこねて、寝かせて、発酵させて、成形して、寝かせて膨らませてから焼くみたいな手順が一般的だそうですが、

田村さんが見てこられた海外の現場では違っていたようで、

こねて、成形して、冷蔵庫に入れる。焼くのは次の日。みたいな感じで、めっちゃスピーディー!

その代わり、材料は最高のものを使っているそうです。

自分が日本で作っているパンの方が手間暇かけているのだから美味しくあって欲しいと思いつつその海外のパンを食べると、とても美味しい。

材料がいいものを使っているので、持っているエネルギーが違うということでどういう工程であっても美味しいそうです。

そこで田村さんが気づかれたのは、「自分のこうしたい」という自己満足で自分や家族や職場の人の時間を奪い、会社の利益も伸びず、お客さんにはコスト面から良い材料の商品を提供できないという誰にとっても不幸せな状況を作り出してしまっていたということ。

もう少し膨らませたい、もう少し柔らかくしたい。

職人さんのこのような気持ちは、お客さんに喜んでもらいたいという気持ちが根底にあると思うので、必ずしも自分のためだけではないと思いますが、

ある一定レベルまでおいしさを高めたなら、その後どこまで高めていくかというのはもしかしたら自己満足なのかもしれません。

80%までは全体の2割の力で到達できて、残りの20%は全体の8割の力が必要だというパレートの法則のような考え方ですね。

この田村さんのおっしゃっている「ここまで」の感覚は、素人が「これぐらいでいいや」というのとは全然違っていて、極めた人だからこそ「ここまで」を決められるのだと私は思っています。

全体のことを考えて、自分のやりたいこだわりを追求せず、「ここまで」を決めてやり通す。これぞプロだなと感動しました。

そしてさらに感動したのは田村さんのところに集まってくる仲間たちです。

田村さんはドリアンを再開後、ご夫婦2人で営業されている中で研修という形で人に指導をしつつ、人手不足を解消するというWin-Winのシステムを取られていました。

研修という形で指導を受けるには通常受講料などが必要ですが、それはなしでその代わりにドリアンを手伝ってもらうということでどちらにとっても幸せな形を構築されています。

こういう形のWin-Winもあるのだということに気づかせていただき、勉強になりました。

そして、また集まってくる仲間が素敵な人達ばかりです。

信念を持って集い、そこで努力し巣立っていかれる姿がとても感動的でした。

このドリアンに集まって来られる人は皆さん「捨てないパン屋」という田村さんの著書を読まれてその思いに共感し、集まってこられているようです。

田村さんはパンの廃棄に心を痛め、廃棄が出ないように注文を取ってパンを作る形でドリアンを経営されています。

個人のお客さんはもちろん、その思いに共感された店舗さんからも注文が入っているということで、何かを売る時にはモノはもちろんですが、どんな思いでそのモノが作られているかという思いもとても大切だということを改めて感じました。

私も食べてみたいと思い、ホームページを見てみましたが、たぶん8ヶ月待ちくらいです。笑

注文して、気長に待とうと思います♪

田村さんは広島県生まれで、ドリアンの店舗は広島県にありますが、今は岡山県の蒜山というところに移住され、お米を作っているということでした。

自分の生活を大切にしながら、お店にも月に1度程度顔を出し、素敵な後輩をたくさん育てつつ幸せに暮らしておられます。

また素敵な方に出会えて、とても心が豊かになりました。

自分の働き方、生き方を今一度考えて、何を大事にしたいかということを自分の中に持ったうえでいきていこうと思います。

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