Audibleで「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている/ふろむだ著」を聴きました。
この本は人に自分がどんな人間かということを錯覚させることでうまくいきていくことができるということが書かれていました。
なんか一見ずるい感じに聴こえますが、これも一つのスキルとして勉強になりました。
この本の中では「勘違いさせる力」のことを「錯覚資産」と読んでいます。
【錯覚資産】
人々が自分に対して持っている自分に都合のいい思考の錯覚のことで、それをうまく活用することで自分のキャラクターや働き方などをコントロールできる。一種の資産として機能する。認知バイアスのうちの一つ。
この錯覚資産をうまく使って、自分の能力を正当に評価してもらったり、より働きやすい環境にしたりすることで成功を収めていくというループを作っていこうというのがこの本です。
たしかに、仕事場でAさんの話は通りやすいのに、Bさんの話はすぐ却下されるなぁみたいなことってありますよね?
それはAさんの実力はもちろんですが、Aさんの錯覚資産に周りが自然とAさんの出すものはいいものに違いないと思い込んでいることも大きく関係しています。
例えば、1回ベストセラーを出した小説家は、その次の作品もベストセラー作家の作品としていいものに違いないと思い込んでまた売れるでしょう。
そんな感じで、人々は知らず知らずのうちに他の人のことを「〇〇な人」などのキーワードで見ているということなのです。
認知バイアスの中に「ハロー効果」というものがあり、さっきの小説家の例もこのハロー効果によるものが大きいと思います。
【ハロー効果】
認知バイアスの中の1つで、1つの属性値に引っ張られて他の属性値もつられてしまうという現象
起業家などの名刺にいろんな実績や資格が書かれていたら、「この人きっとすごいんだろうなぁ」と思ってしまうのも、そういうことです。
この本を読んだ時に、この錯覚資産の重要性に気づいたことも学びでしたが、それ以上にこの錯覚資産だけを磨いても何にもならないなということも感じました。
実際に職場で肩書はあるけれど、全く仕事をしない人もいるし、その役職としての役割を果たせていない人もいます。
肩書と実態を照らし合わせた時に、そのギャップにがっかりすることがよくあります。
だから、錯覚資産は大事だけど、そこには実力が伴っていないと逆に信頼を失う大きな原因になると思います。
何も考えずに肩書だけでヘコヘコしている人もいるかもしれませんが、そんな人たちとはかかわらずに本当に実力があって、魂を込めて自分のやるべきことに取り組む人たちとの時間を大切にして
これからさらに有意義な時間を過ごしていこうと思いました。
今回もまた勉強になりました!!!